患者を救う医療従事者を感染リスクから守りたい!
飛散防止シールドをみんなで医療施設に届けよう!!

町工場が設計図を一般公開!
臨床工学技士とものづくりのチカラで
患者さんを救う医療従事者を
新型コロナウイルス感染から守りたい

町工場の協力を得て飛散防止シールドを医療現場に届けます!

1つにつき製造コストは1万円前後です。 1つでも多く届けることができるよう皆さまのご寄付とご支援をよろしくお願いいたします!
プロジェクトを達成しました
2020年8月21日

【更新情報】

2020.8.4 お知らせ
13の医療施設が寄贈を希望しています。2つ以上必要であれば町工場さんにご注文をいただくよう、まずはサンプルを使っていただくための寄贈です。守るために知ってもらいたいんです。何卒、ご協力をよろしくお願いいたします。患者さんであろうと、医療従事者であろうと、あなたにとって大事な人であることは変わりありません。医療現場で感染を防ぐ取り組みについて一緒に考えましょう!

 ▶︎ 8月6日 18:30- 『海外論文から紐解く医療現場の新型コロナウイルス飛散防止を考える勉強会』
2020.8.22 お知らせ

READYFORでのクラウドファンディングを達成しました!

2020.7.10 お知らせ

READYFORでクラウドファンディングを開始しました!

2020.7.2 ブログ投稿
オンライン報告会 医療現場のニューノーマルを目指して
2020.6.19 ブログ投稿
命をつなぐバトン、設計図の大航海!
2020.6.10 ブログ投稿
「医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるクラウドファンディングプロジェクトを開始!」

【募集情報】
飛散防止シールドの送付をご希望される医療施設様はこちらからお申し込みください!
※医療施設の方に限らせていただきます。
https://forms.gle/jo5VhsaYMTTQ6p2HA


 はじめまして。臨床工学技士の木戸悠人と申します。臨床現場で臨床工学技士として働きながら、株式会社iDeviceを立ち上げて、医工連携にも取り組んでいます。ひっ迫する新型コロナウイルス感染症治療の最前線。そんな最前線で奮闘する医療従事者を感染から守り、1人でも多くの患者さんを救うために、Kiwi(CE医療機器安全管理支援)の大石杏衣先生と、本プロジェクトを立ち上げました。

大石杏衣と木戸悠人(右)

 

 本プロジェクトは、臨床工学技士の有志の集まりであるONE CE「コロナ対策プロジェクト」が主体となり取り組んでいます。加えて、自治医科大学附属さいたま医療センターの臨床工学技士 百瀬直樹先生、Smart Supply Vision、みらいメドテックにも尽力いただくなど、臨床現場の医療従事者皆様にご協力をいただいております。

テレビ朝日「報道ステーション」での全国放送やKBC九州朝日放送「アサデス。KBC」などのテレビ番組や新聞、ネットメディアでも私たちの取り組みを報道いただいていますので、すでに、本プロジェクトをご存知の方もおられるかもしれません。

 大切な人を守りたい。それはすべての人に共通する願いです。新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医療従事者を守ることは、患者さんだけでなく、あなたの大事な人を守ることができるのです。

 2020年の年明からけ新型コロナウイルス感染症は世界的に流行しています。日本でも、休校処置やテレワーク推奨、飲食店の一時休業など、全国的な感染拡大が起こり、医療機関はこれまでになくひっ迫した状況にあります。そう言った状況のなかで、臨床工学技士である私たちに出来ることは何かーー。それを考え、実行するため臨床工学技士が100人規模で集まる有志の会議、ONE CE 「コロナ対策プロジェクト」を立ち上げました。

 現在、新型コロナウイルス感染症に新たに感染する人数が減ることはあっても、完全な収束は見えていません。そういった状況のなか、私たちは、医療現場のニューノーマルとして、感染を断つための手段をなるべく低コストで実現していくために、努めていきたいと強く考えています。

【臨床工学技士とは】

 私たち臨床工学技士は、医療機器の臨床スペシャリストと呼ばれます。人工呼吸器や人工心肺装置、ECMO(体外式膜型人工肺)という生命維持管理装置の操作や、カテーテルなど血管内治療で使う装置の操作を担っています。そのほかにも、医療施設内の医療機器が安全に機能するように、日々保守・点検管理をしています。 臨床工学技士は医学と工学の双方の立場から、チーム医療に関わる職種です。普段から、多くの医療スタッフとコミュニケーションを取りながら、医療安全や患者さんや医療従事者の安心につながる業務を行っています。

【飛散防止シールド開発のきっかけ】

 さて、私たちが開発した「飛散防止シールド」。開発のきっかけは、この一言から始まりました。

「この写真のような飛散防止シールドができないか?」

 と、百瀬直樹先生(自治医大さいたま医療センター、臨床工学技士)は、麻酔科医からある写真を渡されました。その写真に写っていたのは、飛散防止シールド。

 この飛散防止シールドはアクリル板でできており、これを見た百瀬先生は、

「製作するには加工が難しく、医師が手を通す穴の場所を固定するため、患者さんに気管挿管などの処置をする際に手の動きが制限されてしまう。製作費用も高額になりそうだ。」

 と考えました。そこで問題点を解決するアイデアを閃めきます。

 それが今回、私たちが医療現場に届けたい飛散防止シールドの原型です。私たちが考えたのは、軽量かつ適度な強度のアルミ素材でフレーム。、そこに、安価で手に入るビニール袋をかぶせるといったデザインです。使うたびにビニールを取り替え、フレームを消毒して使うため、患者さんや医療従事者の安全性を考慮。また、使用後の処理や消毒もしやすいなどの工夫がつまったアイデアです。

 下の写真が試作品です。

試作品を実際に試す自治医科大学附属さいたま医療センターの百瀬直樹先生

麻酔科医に実際に使ってもらった時の様子

 

 試作品をICUに持って行ったときに、日々の感染対策で緊張のあった看護師が、笑顔になり「すごーい」「これいい!」と声をあげたのを覚えています。

 しかし、幅40cm、高さ40cmで作成した試作品は、管理しやすい反面、挿管の際などにはシールドの天井に手が当たることがわかりました。これをふまえ、高さを改良。また、救急部と麻酔科からはストレッチャーや手術台に合わせて、細身にしてほしいとの依頼があり、さらに改良。さまざまな臨床の声を反映し改良を重ねました。10回の試作を重ね現在のモデルにたどり着きました。

試作バージョン10

 本品の試作には、以前から親交のあるものづくり企業のご協力を得ています。試作にあたり、簡単な絵を書いてものづくり企業へ送ると、正確なとした図面を書いてくださり、わずか2時間半で試作品が病院へ届きました。更に、ものづくり企業にとって命とも言える、製造図面の公開も快諾してくださいました。製造に協力してくれる企業も増え、大きな支援の輪が広がっています。この飛散防止シールドは、臨床、開発者、ものづくり企業さまざまな職種の想いがつまった製品です。

【開発者の想い】

百瀬直樹先生(自治医大さいたま医療センター、臨床工学技士)からのメッセージです

「私はN95マスクを付けて最前線では戦っていません。技士を送り出す側です。代わりに飛散防止シールドを作って最前線の医療者を守りたいと思ったのです。

 ただ手元にアルミ材が無かったので、協力者が必要になりました。ものづくりで知り合いの企業に簡単な絵(写真1)をかいてLINEしたら、きちんとした図面(写真2)が返ってきて、既に試作しているというのです。 

 絵をLINEで送ってから2時間半で試作品を病院に持ってきてくれました。(写真3) ものづくり企業にとって製造図面は命です。でも図面の公開も快諾してくれました。 

 彼らもこの状況に対して貢献したいのでしょう。」

写真1:百瀬先生が書いたイメージ図

写真2:百瀬先生のイメージ図から町工場さんが書き起こした製品図面

写真3:試作品の第1号!!

 

【ものづくり企業さんの想い】

株式会社 大門 代表取締役 津野田博様からのメッセージです。

「コロナ感染拡大の中、毎日医療従事にあたってくださる皆様に感謝申し上げます。 4/8に百瀬様よりマンガ絵が届いたときに、すぐ製作して感染防止のお役に立ちたいという思いで対応しました。

 形状から金属で軽量なものが良いと考えイメージ図(写真2)を描き、近所の取引のある板金加工メーカの社長にお願いして有りものの材料で形を作り、依頼から2時間後にサンプルをお届けしました。

 スピード重視の理由は、我々は現場に立ち会うことはできないので、早くサンプルを使ってもらい改良点を出していただくことです。1分1秒を争う思いです。不具合があったら即修正して再び使っていただく。現場が使用しやすく安全でかつシンプルな構造を目指しました。 百瀬様からはいつも的確な評価・指示をいただきますので、その想いを形に表すのが私の仕事です。板金加工メーカは事務所の並びにあり場所も近く、社長も快くスピード対応いただいたことがとても嬉しかったです。」

 

 

 臨床の声から生まれ、開発者やものづくり企業さんの想いがつまった製品です。医療従事者を新型コロナウイルスの感染から守るために、1分でも1秒でも早く現場に届けたいと願っています。

新型コロナウイルス最前線の課題】

 新型コロナウイルス感染症の患者さんの治療を行っている病院では、飛沫感染のリスクが高い医療処置や看護が行われています。

 集中治療室での陽性患者さんの治療・看護は、厳重な感染防護服を着用して行っています。しかし、飛沫を浴びるリスクはゼロではなく、その機会は極力減らすべきです。このように考えるのは、医療従事者にとって感染防護具等を脱ぐとき最も感染リスクが高く、とても神経を使うからです。飛散防止シールドで、飛沫をあびない工夫をすることは、医療従事者を守るうえで非常に重要と考えます。

 

【すべての病院・救急車等での搬送時の課題】

 全ての医療機関、救急車等での搬送での課題は、誰が新型コロナウイルスに感染しているかわからない点です。陽性と確定していれば、感染防護具などで厳重に対応ができるかもしれません。しかし、現状では陽性か陰性かわからない患者さんには簡易なマスクなどで対応するしか方法はありません。 そのため、対応後に陽性であったことが判明し、医療従事者が濃厚接触者として自宅待機を余儀なくされている状況もあります。

 誰が新型コロナウイルスに感染しているかわからない状況のなかでも、医療従事者は医療を提供し続けなければいけません。しかし、マスクやPPE(個人防護具)が不足するなか、十分な感染対策ができないという、厳しい現状に医療従事者は直面しています。

 感染と隣り合わせの極度の緊張のなかで、医療従事者の精神的ストレスへのケアも課題となっています。何としても、医療現場での感染は防がなければなりません。患者さんの治療のため、医師や看護師とその家族のため、みんなのために病院内での感染が起きないようにしたいのです。

 

臨床工学技士が考えた飛沫感染を防止するシールド

 ここで、もう少し詳しく飛沫防止シールドについて説明をさせてください。

 私たちが、医療現場に届けたい飛沫防止シールドは、患者さんを人工呼吸器につなぐ際に行う気管挿管や、気管に挿入している管を抜去するときに飛び散る唾液などの体液が、医師や周囲の医療従事者にかからないように、物理的に遮蔽するための製品です。最近は、コンビニやスーパーで、透明のビニールカーテンで店員さんとお客さんの間が仕切られるようになったので、少しイメージしやすいかもしれません。

 すでに、アクリル板を加工して医療者の両腕が入る穴が開いた製品はありますが、穴の位置が固定されています。これでは、手の動きが制限されてしまい、理想的な処置の体勢を取ることができません。その課題を取り除くために発案されたのが、飛散防止シールドのフレームです。透明の大きなビニール袋をかぶせて、使うときに腕を通すための穴をハサミで開けるだけでいい作りになっています。

 

挿管人形を使った挿管練習の様子

 また、安価なビニール袋は使用後に廃棄できます。使用後の医療物品の洗浄・消毒の行程も、医療従事者の感染リスクになります。感染のリスクを減らすため使用後は廃棄できることも重要な要素です。

 患者さんによっては、搬送するときに上半身を少し起こした状態を維持する必要や、気管挿管をするときに顎をぐっと上に向ける必要があり、状態によって体位を調整しなければなりません。また、医師の腕の場所が固定されると、患者さんの体位によっては処置中の視野の確保が不十分になることもあります。

 医師もそれぞれに体格が異なるので、腕を自在に動かせるやわらかい飛散防止シールドが必要なのです。

 この飛散防止シールドは、すでに百瀬先生が製品デザインを考案し、その設計図が公開されています。私たちはこの設計図を、地元、大阪の町工場に持ち込み協力を仰ぎました。

手を入れる位置や手技の妨げにならない

幅が狭いバージョンは、ストレッチャーや救急車内の搬送用に適しています

安価に手に入るビニール袋が感染防止に役立ちます!

 

医療現場を救う町工場を救うために

 コロナ禍に苦しんでいるのは患者さんや医療現場だけではありません。経済活動にもその影響は及んでいます。それぞれ厳しい状況に置かれているなか、ものづくり技術を持った町工場が、材料費や人件費を顧みず試作品の製作に協力をしてくれました。現在、自治医大さいたま医療センターをはじめ、5ヶ所を超える病院が使用しています。

今後は、大阪だけではなく、関東や九州の町工場にもご協力いただく予定です。材料費や人件費、郵送費など必要最低限の資金を募るために、皆さまにご支援をお願いできればと思っております。

 私たちが医療機関に配布したい飛散防止シールドは、今回の新型コロナウイルス感染症が発生する以前にはなかった製品です。しかし、現在使用している施設の多くから追加での発注をいただいており、その必要性を再確認しています。飛散防止シールドで感染防御することはこれからの常識となり、今後なくてはならないものになるでしょう。より多くの医療施設でご使用いただくために、まずは無償で配布をして、その重要性を施設ごとに実感してもらうのはどうか、という発想に至りました。医療機関が購入するときには、地元のものづくり企業に図面を持ち込んで、発注いただければ、地域内での助け合い、つまり、地域活性にもつながります。

 本体は使い捨ての製品ではありませんので、生産数は多くは見込めません。しかし、全国各地の医療機関が地元のものづくり企業と連携を取れると、必要なときに必要なものが届きやすく、ちょっとした加工にも対応してもらえる、医療機関独自のニーズにあった工夫が施せるなど、さまざまな可能性が広がると考えます。

ご支援の使い道

 皆さまからのご支援は、医療機関に配る50個分の材料費や交通費、送料などを含め最低限の経費に充てさせていただきます。

 飛散防止シールドは1つにつき1万円前後を見込んでいます。透明のビニール袋もセットで発送する予定です。

 使用用途としては、救急の現場、集中治療室、呼吸管理などの現場で使っていただくことを想定しています。

 今や誰が新型コロナウイルスに感染しているかわからない状況のなかで医療従事者は患者さんの診療や治療にあたります。しかし、マスクをはじめとする感染防護具が不足し、十分な感染対策ができない現状もあります。感染と隣り合わせの極度の緊張のなかで、精神的ストレスを抱えているのは医療従事者だけではありません。患者さんもまた、「自分が他の人にうつしてしまうのではないか」と不安に感じているでしょう。

 新型コロナウイルス、新型コロナウイルス感染症は患者さんが強く咳き込むことが特徴です。特に、処置中(特に挿管や抜管等)では、医療従事者への飛沫飛散防止が課題となっています。また、集中治療室や病室から、CT室等へ患者さんを搬送する時の飛散防止対策も検討事項となっています。十分な感染防護具がない中で、患者さんと医療従事者を守ることは、医療崩壊を防ぐためにも極めて重要です。

 コロナ禍で窮地に立たされながらも、応援してくださるものづくり企業さんの協力も得られ、生産の体制はほぼ整いました。1日でも1秒でも早く、医療現場に届けていきたいと思っています。

皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

 私たちはここで皆さまからの寄付を募るほか、クラウドファンディングなどさまざまな方法で達成できるよう努めてまいります。

 集まった金額でできることから開始し、1日も早い完成を目指し動いております。進捗につきましては、ご支援くださる皆さまにご報告してまいります。皆さまからのご支援を、心よりお願い申し上げます。

ご支援のお願い

応援メッセージを送る

このプロジェクトの取り組みを一人でも多くの皆さまに支えていただきたく、一言の応援メッセージが私たちの励みになります。 プロジェクトチームへの応援メッセージを受け付けておりますので、以下のボタンをクリックしてお送りいただければ幸いです。何卒、よろしくお願いいたします。

銀行振込で寄付をする

お振込の際は、本プロジェクトへのお振込であることが判別できるよう、お名前の前に「シ1」とご入力(ご記入)ください。シールドの「シ」です。

口座名義が「ミライ タロウ」さんの場合 → 「シ1ミライ タロウ」

お振込み先の口座情報をメールでお送りしますので、以下のフォームからご連絡をお願いいたします。(口座情報は以下のリストと同じです)

尚、記載がなく、どのプロジェクトへの寄付かを紐付けできない場合は、恐れ入りますが、未来医療ファンディング&マネジメント(みらいメドテック)の取り組みへの寄付として扱わせていただきます。予めご了承ください。

三井住友銀行
支店:三田通支店(623)
普通 8544472
口座名義:シヤ)ミライイリョウファンディングアンドマネジメント
西武信用金庫
支店:本郷支店(172)
口座番号:0003054
口座名義:シヤ)ミライイリョウファンディングアンドマネジメント

未来医療ファンディング&マネジメント運営に対するご支援のお願い

未来医療ファンディング&マネジメント(みらいメドテック)の活動への継続的な寄付もお願いしております。
ご賛同くださる方は以下のボタンよりご連絡ください。


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