【お知らせ】医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるプロジェクトを開始

6月4日に「医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるクラウドファンディングプロジェクト」を公開しました。


URL: https://ikou-funding.com/project/onece_1/

 

医療従事者を新型コロナウイルス感染から守る道具で臨床工学技士とものづくり企業がコラボレーション

医療機関へ届けるためのクラウドファンディングを開始!

臨床工学技士とものづくり企業が支える医療現場のニューノーマル

 医療現場の安全を守る臨床工学技士が有志で組織するONE CE 「コロナ対策プロジェクト」は、オンラインセミナーで医療従事者間の情報共有を促したり、現実的なコストで医療の質向上を目指したりと、様々な取り組みを行っています。そのメンバーである株式会社iDevice代表取締役の木戸悠人と、Kiwi(CE医療機器安全管理支援)代表の大石杏衣が中心となり、臨床工学技士が考えた「飛散防止シールド」を国内で50の医療施設に無償で配布するためのクラウドファンディングを実施します。期間は、2020年6月4日〜6月30日で、寄付額合計80万円の協力を得られるよう努めてまいります。

 

■クラウドファンディング実施の特徴

支援の募集は、一般社団法人未来医療ファンディング&マネジメント(みらいメドテック)のホームページで6月4日より開始し、より多くの皆様に知っていただくためREADYFOR様のプラットフォームで6月中旬より開始します。みらいメドテックは、目標未達でも集まる額を資金に充てられるAll-In方式を採用しており、また、募集期間中でもフレキシブルに振込等が行えるようにいたします。今回目標とする80万円からみらいメドテックで調達した額を差し引いた額をREADYFOR様で募集します。READYFOR様では、All or Nothing方式での調達になりますため、達成する可能性を高めるための工夫となります。 READYFOR:https://READYFOR.jp/projects/CE-protection-shield  特徴が異なる2つのプラットフォームを利用することで、より多くの支援者に声を届けるとともに、必要に応じて集まった額をものづくり企業様に振り込むといった対応が可能になります。

 

■飛散防止シールドを医療現場に届ける取り組みの背景  

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言は解除されましたが、第2波、第3派の到来は引き続き懸念されます。医療機関においては、今後も、院内でのウイルス感染を防ぐ取り組みが求められ、「低コスト」「管理の負担軽減」を実現する防護具へのニーズはすでに高まっています。こうした中で、生まれたのが、この度、クラウドファンディングで資金を募り、まずは50の医療施設に無償でお届けする「百瀬飛散防止シールド」です。臨床工学技士である、自治医科大学附属さいたま医療センターの百瀬直樹氏が、患者を救う医療従事者が臨床現場で新型コロナウイルスに感染するのを防ぐための防護具として考案しました。臨床のニーズに答える形で、現在までに10回のバージョンアップをくり返し、臨床で使いやすい飛散防止シールドが完成しました。  「百瀬飛散防止シールド」の設計図は一般公開されています。これをもとに、大阪在住の木戸氏らがものづくり企業に製作協力を呼びかけたところ、その日のうちに地元のものづくり企業が手をあげて、必要としていた病院に届けることが出来ました。

 

■医療従事者の安全と中小のものづくり企業を守る「CE百瀬の飛散防止シールド」  

感染リスクは、救命救急センターや集中治療室での気管挿管や人工呼吸器の管を抜く時など、飛沫飛散により高まります。また、防護具も使用中から使用後の洗浄・消毒の行程に至るまで潜んでいます。患者の処置をする作業のしやすさと、低コストで管理も簡便に行える長所を活かし、「Withコロナ」の時代に求められる医療現場のニューノーマルとして、感染患者の処置をする医療従事者が感染しない世界を作ることを目標に「百瀬の飛散防止シールド」は生まれました。その一歩として、まずは臨床現場の医療従事者に使ってもらう必要があります。1施設につき1台を寄付して使い勝手を確認してもらい、2台目以降は、その医療機関の地元のものづくり企業に注文をしてもらうことで、新型コロナウイルスにより経営が逼迫している中小企業の支えにもなるような取り組みにしたいという、恩返しをしたいとう思いもあります。  詳しくは、<別紙>の本プロジェクトの概要をご参照くださいますよう、お願い申し上げます。

 

■ONE CE 「コロナ対策プロジェクト」について  

2020年の年明けとともに世界的に新型コロナウイルス感染が広がる今、臨床工学技士である私たちに出来ることは何かー。それを考え、実行していくため、ONE CE 「コロナ対策プロジェクト」を立ち上げました。臨床工学技士が100人規模で集まる有志による取り組みの一つです。新型コロナウイルスに新たに感染する人の数が減ることはあっても、完全な収束は見えていません。医療現場のニューノーマルとして、感染を断つための手段をなるべく低コストで実現していくために、努めていきたいと私たちは強く考えています。  

(プロジェクトURL:https://www.facebook.com/onece.COVID.19/

【臨床工学技士とは】

私たち臨床工学技士は、医療機器の臨床スペシャリストと呼ばれます。人工呼吸器や人工心肺装置、ECMO(体外式膜型人工肺)という生命維持管理装置や、カテーテルなど血管内治療で使う装置の操作を担うほか、医療施設内の医療機器が安全に機能するように保守・点検管理をしています。 臨床工学技士は医学と工学の双方の立場から、チーム医療に関わります。普段から、多くの医療スタッフとコミュニケーションを取りながら、医療安全や患者さんや医療従事者の安心につながる業務を行っています。