副作用をカバーする「素肌のような手袋」を開発
がん治療を乗り越え社会復帰を目指す人たちを支えたい

副作用をカバーする「素肌のような手袋」を開発

抗がん剤の副作用による皮膚への影響に悩まされる患者さんは少なくありません。「素肌のような手袋」を開発することで、がん治療を乗り越える皆さまの社会復帰を支えます。

募集開始
2019年7月1日~

【更新情報】活動報告:2019年10月3日

2人に1人ががんを患う今の日本。がんを乗り越えて社会復帰する人も増えつつあります。

そんな彼らを悩ませているのが「肌の見た目」です。

あまり知られていないのですが、抗がん剤による副作用で、手や指が荒れたり、手のひらの皮がめくれたり変色したりすることがあります。肌が黒ずんだり、赤い斑点ができたり、爪が変形したりなど、その症状は実にさまざまです。

がん治療を乗り越えた人やがん治療を続ける人たちが、こうした皮膚障害をどのようにしのいでいるかというと、手の甲にファンデーションを塗ったり、タクシーの運転手が着けているような白い手袋を着けたりしているのです。

ファンデーションの場合は、パソコンなどの事務的な仕事をしているとキーボードや書類についてしまうこともあります。白い手袋は、清潔感がある一方で汚れやすいという難点があります。

皮膚が過敏になることもあり、かばんや筆記用具、食器など日常生活で使うさまざまな物に触れるたびにかゆみや痛みに襲われることもあります。

こうした日常の苦悩を少しでも取り除きたいという多くの方たちは、「見た目が人の肌に近く、肌への刺激が抑えられる手袋」を探し求めてきました。しかしながら、思いを叶える製品は見つからず、今日に至ります。

そこで、患者さんや医療者とともに「がんサバイバーズ・グローブ開発プロジェクト」を立ち上げ、共同開発を目指すことを決意しました。

がんを乗り越える患者さんと医療者がつくる社会復帰を支える手袋

「がんサバイバーズ・グローブ開発プロジェクト」は、実際に社会復帰を目指す患者さんたちとの意見交換を重ねながら医療者とものづくり企業が中心になって取り組みます。

私たちは現在「医工連携」という医療現場の困りごとをものづくり技術で解決し、病院や患者さんが生活する中で求められている、「こんなものがあったらイイね」を形にし、実際に役立ててもらえることを目指して、日々奮闘しています。

そんな中で、がんに罹患された方々から、がん治療を経て働けるようになっても働けない実情があると訴えられたことがこのプロジェクトを立ち上げるきっかけになりました。

辛い化学療法などの治療を乗り越えてきたのに、「髪が抜け落ちた」「血流が悪くなって片方の足だけ異常にむくんでいる」、女性であれば「乳房の片方を切り落とした」という現実に心を痛める人は少なくありません。

こうした状況に対して、髪の毛については「医療用ウィッグ」が、むくみには「弾性ストッキング」が販売されるようになりました。費用負担はありますが、がん保険を利用するなどして「乳房再建手術」を受けることもできるようになりました。

このように、がん治療からの影響を受けながらの生活を支える道具や仕組みは改善されてきています。

 

しかし・・・

 

化学療法の副作用で、皮膚が変色したり、手先の神経が過敏になったりという症状に対しては、見過ごされているというのです。数年我慢すれば症状が治まる人が多いとされるからかもしれません。

かかりつけの医師からは、手にファンデーションなどを施すことを勧められる患者さんもいますが、ファンデーションは剥がれ落ちるもの。パソコンで仕事をしていると、キーボードに粉が落ちるのが気になると言います。比較的、手に入れやすいタクシーの運転手がするような白い手袋を使うにも、すぐに汚れてしまいます。

仕事が出来る状態になっても、周囲の目が気になって精神的に気持ちが開放的にならないのが一番の苦痛だと言われています。そこで、社会復帰を目指す患者さんたちの声を集めて、「素肌のような手袋」を開発しようと決めました。

「人間の皮膚のようなもので、スマホなどそのままで使えるものが良い!」など、すでにいろんな要望が寄せられています。

まだ、世の中にはないものを作る。

私たちはこのような声を挙げてくれる皆さんの要望を形に変えていきます。関わる全ての人がお互いに役立ちあえるような取り組みにしていきたいという思いで、このプロジェクトの実現を目指しています。

第一弾:まずは見た目をよくする手袋を目指しています。

上は化学療法の副作用により皮膚が黒ずんだ手。下は健康な人の手。

がん治療を乗り越える患者さんたちが手袋を着けたい1番の理由は「見た目」だと言われます。第一弾では、人肌に近い見た目の手袋でありながらも、指先でスマホを操作できるなど日常の動作に支障が出にくいデザインを目指します。その次の改良課題として肌に擦れないなど、「痛み」への対応を検討しています。

一度に全ての悩みに対応できることが望ましいのですが、少しでも早く手袋を求める皆さまのお手元にお届けできるよう取り組んでまいります。

ご支援の使い道

このプロジェクトは、第一弾では「見た目」、第二弾では「見た目」と「痛み」、第三弾で完成することを目指しています。

今回は第一弾に対して370万円の寄付を募らせていただきます。主な用途は、臨床研究、材料費、手袋の量産のための金型制作、試作品から製品開発費、医療機器としての法規制対応などです。作る手袋の数は1000セット(フリーサイズの予定)です。当事者として寄付をくださり、がん治療を乗り越えて社会復帰を目指す患者さんには、完成次第、寄贈をさせていただきます。

当ホームページ上で寄付を募るほか、募金活動、クラウドファンディングなどさまざまな方法で達成できるよう努めてまいります。

集まった金額でできることから開始し、1日も早い完成を目指します。進捗につきましては、ご支援くださる皆さまにご報告してまいります。皆さまからのご支援を、心よりお願い申し上げます。

ご支援のお願い

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