第1回講演会のご報告【次世代スーパーマイクロサージャリー研究会】
第1回講演会のご報告
次世代スーパーマイクロサージャリー研究会は、各研究分野における医工・産学の研究者等が一同に会し、それぞれの最先端の研究動向を把握するとともに、次世代スーパーマイクロサージャリーにおける将来の新たな研究課題とその実用化の可能性について検討することを目的に発足しました。
本研究会において、当該分野における産学官連携・医工連携および共同研究体制の確立を行い、関連技術の産業化・実用化をめざします。また、新たな医療技術の啓発や医工連携の推進に加え、今後ニューノーマルとなる「オンライン研究会」の新たなモデルを確立し、可能性を実証してまいります。
本研究会発足から初の主催となったオンライン講演会について、ご報告いたします。
次世代スーパーマイクロサージャリー研究会を発足してから初のオンライン講演会を、2020年10月14日(木)18時よりZoomウェビナーを使って開催しました。第1回は、「超微小外科技術・再建外科の最新動向」テーマに、医学と工学で最先端かつ臨床で功績を挙げる4人の講師をお迎えし、医工連携の課題と未来への可能性についてご講演いただきました。聴講には、企業から21名、医師と工学系のアカデミアから19名で、合計40名が参加しました。
世界への架け橋となる医工連携プラットフォーム構築へ
オンライン講演会は、本研究会会長を務める光嶋勲氏(広島大学病院 国際リンパ浮腫治療センター 特任教授 センター長)、副会長の柏野聡彦氏(みらいメドテック代表理事)、副会長の岡本淳氏(東京女子医科大学先端生命医科学研究所 特任准教授)の挨拶で開会。光嶋会長は、「ヨーロッパではマイクロロボットが承認され、臨床応用が始まった。この研究会を通じて、欧米に遅れることなく世界の潮流に乗り、日本から医工連携の成果を発信していきたい」と述べました。柏野副会長は、みらいメドテックの活動について、「医工連携にクラウドファンディングをもっと生かしていける。そのためにもテーマに関心ある人たちが集える場を作り、医療課題を広く社会に発信できる土壌を育てていくことが大事」と紹介し、医工連携を推進するオンラインプラットフォーム構築に意欲。続く岡本副会長は、「日本のスーパーマイクロサージャリーの技術は世界でダントツを誇る。精密機械の開発が得意な日本の産業にもマッチしている」とし、ハイレベルな医工連携に期待を寄せました。
講演についての報告は、以下の演題をクリックしてご覧ください。
● 第1回 10月14日(水)18:00〜20:00
『 超微小外科技術・再建外科の最新動向 』
「超微小外科技術(スーパーマイクロ)の機器開発と臨床応用:世界への発信」
広島大学病院 国際リンパ浮腫治療センター 特任教授 センター長 光嶋 勲 氏
「医工連携による新治療創出への期待」
東京女子医科大学先端生命医科学研究所 特任准教授 岡本 淳 氏
「再建外科の基本とスーパーマイクロサージャリー」
国立国際医療研究センター 形成外科診療科長
国際リンパ浮腫センター センター長 山本 匠 氏
「再建外科領域のニーズ、患者さんのペイン、医工連携の可能性」
癌研有明病院 形成外科 医員 辛川 領 氏